「辰専」とは、辰巳用水の水を兼六園に綺麗な状態で送るための専用の導水管のマンホールに記された文字です。 「辰専」のマンホールには、扇枠で横書きのマンホールや、丸枠で縦書きのマンホールなど、いくつかの種類があります。 大きなマンホールの中に小さなマンホールがある二重のマンホールもありました。
辰巳用水は、犀川浄水場付近から開渠になりますので、辰専の取水口は、犀川浄水場にあります。
辰専の導水管は、辰巳用水遊歩道に沿って流れているため、遊歩道の途中のコンクリートブロックの上にも辰専のマンホールがあります。
辰巳用水に生活排水が混じり始めたのは、小立野台地の上からだったため、最初の辰専は錦町から兼六園まで作られたそうです。
辰専のマンホールは、兼六坂上の兼六園の入口で終わりです。 兼六園内の沈砂池で砂を沈め、綺麗な水を曲水に流しています。