七ヶ用水とは、手取川右岸にある富樫、郷、中村、山島、大慶寺、中島、新砂川の七つの用水が合併した用水です。 現在の七ヶ用水の旧取水口は、白山頭首工で、手取川左岸の宮竹用水と一緒に取水しています。 白山頭首工から取水された水は、白山発電所で発電に利用されています。
七ヶ用水の旧取水口は、大水門でした。 現存する合口取水施設としては、最古のもので、国の重要文化財に指定される予定です。
白山発電所で発電に利用された水は、取入口隧道を通り、七ヶ用水給水口から七ヶ用水となって出てきます。
この取入口隧道も、国の重要文化財に指定される予定です。
七ヶ用水沿いには、北陸鉄道石川総線が走っていましたが、2009年10月31日に廃線となってしまいました。
鶴来町内に、富樫用水取水口水門があります。 富樫用水は、高橋川を富樫用水取水口水門まで延長し、高橋川を改修して流れています。
白山市小柳町付近で、高橋川から分流し、富樫用水として流れていきます。 高橋川の方が富樫用水よりも幅が狭く、横から流れ出るため、高橋川が富樫用水の支流のようにも見えますが、国土交通省の河川データでは、高橋川の始点は富樫用水取水口水門となっていますので、高橋川は富樫用水の支流ではありません。
宮竹用水とは、手取川左岸にある用水です。 現在の宮竹用水の旧取水口は、白山頭首工で七ヶ用水と一緒に取水し、天狗橋下流にあるサイフォンで、手取川の地下を通って、左岸に流れています。 宮竹用水のサイフォン出口を過ぎると沈砂池を通り、能美市の農地を潤しています。