柳川市には全長約930kmの掘割やクリークがあり、疎水百選にも選ばれています。
通潤用水は、江戸時代の1854年に、笹原川と五老ヶ滝川から取水し、白糸台地を潤すために造られた用水です。 用水路に水道橋として築かれた通潤橋が有名です。 通潤橋は、長さ75.6m、幅6.3m、高さ20.2mの大きさで、2023年に国宝に指定されることになりました。 水はサイフォンの原理で、取入口から7.6m下って川を渡り、6.5m上って吹上口から出てきます。 凝灰岩製の導水管で、しっくいを使って繋ぎ目から水が漏れないようにしていたようです。
通潤用水の取水口の近くには、1956年(昭和31年)に造られた小笹円形分水があり、通潤橋へは7割の水が供給されています。 九州では、円筒分水とは呼ばず、円形分水と呼ぶようです。
白水溜池堰堤は、大分県竹田市の大野川に設けられた堰堤で、国の重要文化財に指定されています。 右岸端部は曲面流路となり、左岸端部は階段状の流路となっていて、堰堤を越えて流れる水流が美しい堰堤です。
明正井路は、大分県の竹田市から豊後大野市までを潤す用水です。
途中に、明正井路第一拱石橋があります。
明正井路第一拱石橋は、長さ78mの6連石造アーチ橋で、日本最長の石橋水路橋です。
明正井路第一拱石橋は、土木学会選奨土木遺産に認定されています。
若宮井路は、大分県竹田市の飛田川の取水口から朝地町若宮地区を潤す用水です。 途中に、若宮井路笹無田石拱橋があります。 若宮井路笹無田石拱橋は、国の登録有形文化財に登録されています。
明治岡本井路は、稲葉川から取水している用水で、途中の台地の上に、長さ240mの石垣の水路があることが特徴的です。