舟倉用水は、大沢野の舟倉台地に水を引くため、江戸時代に造られた用水で、疎水百選にも選ばれています。
神通川の支流の長棟川の薄波取水口から、13kmの距離を急な崖を切り開いて造られました。
水土里ネット富山のWebページから、舟倉用水のパンフレットをダウンロードできます。
旧舟倉用水の薄波取水口は、北陸電力長棟川第一発電所の敷地内で、立入禁止となっているようです。 舟倉用水を見学するのであれば、三ツ分水の近くに、無料の駐車場がありますので、三ツ分水から岩屋を往復(2時間程度)するか、三ツ分水から三助隧道まで歩き、御前山、猿倉山を周回するルート(4時間程度)がお勧めです。
級長戸辺神社の鳥居の脇にある三ツ分水で、舟倉用水は、西江分水、中江分水、東江分水の3つの分水に分かれ、耕作地に向かって流れています。
級長戸辺神社の上流に駐車場があり、そこから舟倉用水の散策ができます。 舟倉用水は、保守を容易にするため、直坂から岩屋までの約1kmは猿倉隧道が造られました。 そのため、旧舟倉用水は保存され、旧舟倉用水に沿って遊歩道が整備されています。 舟倉用水は急な崖の上に造られているので、開けた場所があると見晴らしは良いです。 旧舟倉用水の遊歩道から、神通川の笹津橋などが一望できます。
旧舟倉用水の鼻蔓谷付近には、板状節理の岩や、大きな一枚岩などがあります。
手掘りの旧舟倉用水の傳次郎隧道や、江戸時代に、岩を砕いて用水を造った様子が、そのまま残っています。 遊歩道には手すりが整備されていますが、手すりが設置できない場所には、鎖が設置されています。
旧舟倉用水の岩屋付近には、大きな岩と手掘りのトンネルなどが、残っています。 岩屋を過ぎると、猿倉隧道入口で、現在の舟倉用水と合流します。 現在の舟倉用水は暗渠になっていて、コンクリートの暗渠の上を歩くことができます。