山形五堰とは、山形市内を流れる笹堰(ささぜき)、御殿堰(ごてんぜき)、八ヶ郷堰(はっかごうぜき)、宮町堰(みやまちぜき)、双月堰(そうつきぜき)の五つの堰(用水路)の総称です。 山形五堰は、江戸初期の1624年(寛永元年)に、出羽国山形藩の初代藩主である鳥居忠政が整備したと言われています。 山形五堰は、疎水百選や世界かんがい施設遺産に選ばれています。 山形県のWebページから、山形五堰マップをダウンロードできます。
江戸時代の山形五堰は、馬見ヶ崎川に5つの堰があり、取水口も5か所にありました。 現在は合口化が行われ、山形五堰の水は馬見ヶ崎川頭首工から取水され、山形市内を網の目のように流れています。
馬見ヶ崎川頭首工の近くにある松原浄水場の隣の松原緑地には、山形五堰の水が流れる親水公園があります。
国道13号線山形バイパス下流の馬見ヶ崎川には、宮町堰跡が残っています。 馬見ヶ崎川の河川敷には、宮町堰遊水路が造られています。
山形市小白川町では、御殿堰、八ヶ郷堰、宮町堰、双月堰が分水しています。 小白川町には、八ヶ郷堰と御殿堰に沿って道路が分岐している個所もあります。 北側(写真右)が八ヶ郷堰で、南側(写真左)が御殿堰になります。
八ヶ郷堰は、山形市旅篭町にある山形県郷土館「文翔館」の裏を流れています。
御殿堰は、山形城に流れる用水路で、山形市の中心街を流れています。 御殿堰沿いには、郷土料理店「あげつま」などの料亭もあります。
御殿堰は、専称寺の境内を流れています。 専称寺は、最上義光の娘「駒姫」の菩提寺です。 専称寺の本堂は、山形市の文化財、鐘楼は山形県の文化財に指定されています。
御殿堰は、山形市の中心街である七日町を流れています。 水の町屋七日町御殿堰は、御殿堰に沿った商業施設として整備されています。
御殿堰は、霞城とも呼ばれる山形城の堀に流れています。 山形城の堀に沿って、山形新幹線が走っています。
笹堰は、山形五堰の中で一番長い用水路で、馬見ヶ崎川頭首工の近くの松原分水工で分水しています。 現在の山形県庁の中の笹堰は、県民緑地として整備されています。
笹堰は、山形大学の中を流れています。
笹堰は、最上義光の菩提寺「光禅寺」の脇を流れています。 笹堰の水は光禅寺庭園にも流れています。
笹堰は、山形市南部の第六小学校の脇の第六小通りを流れています。 第六小学校には親水公園があり、バイカモ(梅花藻)が育てられているようです。