関電トンネルトロリーバスは、扇沢駅と黒部ダム駅との間6.1kmを走っていましたが、2018年で廃止となり、電気バスに置き換えられることになりました。
トロリーバスは、道路の上に張られた架線から集電して、電気を動力として走るバスのことで、トロバスとも呼ばれています。
分類上は、無軌条電車として扱われますので、バスではなく鉄道の仲間になります。
扇沢駅は地上駅なので、駅構内に架線があり、電車の駅みたいな雰囲気があります。ただ、電車の場合は、架線とレールで電流を流すので、架線は1本ですが、トロリーバスは、地面に電気を流せないため、架線は2本ある点が大きく違います。駅では、トロバスラストイヤーということで、写真展示や記念乗車券を販売していました。
トロリーバスは、扇沢駅を出ると、坂道を登り関電トンネルに入ります。関電トンネルは、黒部ダム建設のために掘削されたトンネルで、途中、破砕帯と呼ばれる大量の地下水と土砂が噴き出し工事が中断する難工事でした。関電トンネルを通っていると、破砕帯の箇所には青い照明が付けられています。
貫通点近くには待避所があり、4台のトロリーバスが退避できるようになっています。
トロリーバスは、待避所での交差が必要なため、連なって走ります。
バスの台数は、乗客の人数に合わせて変わりますので、扇沢駅寄りのバスがタブレット交換をすることになっているようです。
黒部ダム駅は、トンネル内にあります。駅付近はループ状になっていて、トロリーバスは折り返すことができます。