北陸鉄道小松線廃線跡

北陸鉄道小松線

 北陸鉄道小松線は、小松駅の裏から鵜川遊泉寺まで、田んぼの中を直線に走っていましたが、1986年(昭和61年)に、廃止となりました。 現在では、北陸鉄道小松線に沿って、国道360号線が走っていて、廃線跡の大部分は、道路の拡幅工事に使われています。

駅名読み仮名営業キロ備考
小松こまつ0.0km駐車場、鉄橋
おき1.0kmコマツ敷地、道路
打越うちこし2.1km道路
若杉わかすぎ2.5km道路
加賀八幡かがやわた3.2km道路
佐々木ささき3.9km国道360号線
軽海かるみ5.3km国道360号線
鵜川遊泉寺うかわゆうせんじ5.9km築堤、桜並木

北陸鉄道小松線廃線跡

 北陸鉄道の駅は、国鉄小松駅の裏の、コマツ(営業当時は、小松製作所)小松工場の隣にありました。 2001年頃は、駐車場となっていますが、駐車場の隅に、短いプレートガータ鉄橋の跡が残っていました。 2013年には、「サイエンスヒルズこまつ ひととものづくり科学館」になりました。

小松駅跡から遊泉寺方面を見る
プレートガータ鉄橋の跡

 沖付近で、国道8号線を横切ると、真直ぐな道路となります。 北陸鉄道小松線は、終点の鵜川遊泉寺の手前の築堤部まで、ほとんど直線だったと思います。
 国道8号線小松バイパスを横切ると、国道360号線となります。 加賀産業道路までは、廃線跡を利用して、4車線の道路となっています。

道路となった沖付近の廃線跡
国道360号となった軽海付近の廃線跡

 加賀産業道路を過ぎると、国道360号線と離れます。 この付近から、廃線跡らしくなり、梯川を渡るための築堤が残っています。

梯川に向かう築堤跡
鉄橋があった梯川

 梯川を渡ると、終点の鵜川遊泉寺駅があった場所です。 2001年現在では、桜並木だけが、残っています。
 鵜川遊泉寺駅跡の近くには、巨大な大仏の顔のある、ハニベ巌窟院があります。 中には、時事ネタの像もある、地獄めぐりができ、一見の価値はあるでしょう。

鵜川遊泉寺駅跡の桜並木
鵜川遊泉寺駅跡付近にあるハニベ巌窟院

 終点の鵜川遊泉寺駅跡から先も築堤が続いていて、延伸計画があったことがわかります。 北陸鉄道能美線の加賀佐野駅まで、延伸する計画だったようです。


Copyright (C) ASH Joe Masumura