テオ・ヤンセンのストランド・ビースト

 テオ・ヤンセン展を見に行ってきました。テオ・ヤンセン展は、富山県美術館で9月23日まで開催されています。テオ・ヤンセンが制作する巨大構造物は、ストランド・ビーストと言って、風の力で生き物のように動きます。テオ・ヤンセンの出身地はスケベニンゲンで、小学校の時に地図帳でスケベニンゲンの名前を見つけて喜んでいたことを思い出します。

テオ・ヤンセン展のストランド・ビースト

 アニマリス・リジデ・プロペランスは、風の力でプロペラの付いたクランクシャフトが回転し、横に移動するストランド・ビーストです。

アニマリス・リジデ・プロペランス
リジデ・プロペランスの解説

 アニマリス・プラウデンス・ヴェーラは、帆に風を受けて、前に移動するストランド・ビーストです。ペットボトルに圧縮空気を貯めて動くこともできるため、風が無くても動けます。会場では、この圧縮空気を使って、巨大なストランド・ビーストを動かして見せてくれます。
 動く様子をダウンロードして、見ることもできます。

アニマリス・プラウデンス・ヴェーラ
プラウデンス・ヴェーラの解説

 アニマリス・ウミナミは、帆に風を受けて、にょろにょろと動く、ストランド・ビーストです。

アニマリス・ウミナミ
ウミナミの解説

ストランドの材料

 ストランドビーストの材料は、プラスチックのチューブと結束バンドで、安価で入手しやすい日用品だという点もいいですね。

ストランドビーストの材料
ストランドビーストの加工工具

ホーリーナンバー(聖なる数)

 ストランドビーストの脚は「ホーリーナンバー(聖なる数)」 とよばれるチューブの長さと位置関係をあらわす13の数字によって構成されています。この数字は、コンピューターで何通りものシミュレーションを行い、生きものらしいなめらかな歩行が可能なるように決められたようです。
 この数字は公開されていますので、誰でもストランド・ビーストを造ることができます。

ホーリーナンバーとクランクシャフト
ホーリーナンバー(聖なる数)

 ホーリーナンバーの図の緑色の円は、「m」のクランクシャフトの回転方向を表していて、赤色の円は、「角hi」の脚の先の動きを表しています。この数字の比率で、緑色の円運動を、赤色の生き物のような脚の動きに変換することができます。 テオヤンセン展では、実際にクランクシャフトを回して、脚の動きが見れるようになっていました。

ストランドビーストのミニチュアキット

 ホーリーナンバーが公開されていても、プラスチックのチューブを加工するのは大変です。そこで、美術館で販売していた3,500円のミニチュアキットを買ってきました。開封すると、プラモデルみたいな感じで、ストランド・ビーストが作れます。プロペラには、変速ギアが付いていて、弱い風でもなめらかに動くようになっていましたし、クランクシャフトも60度づつずらされていて、死点がないように考えられていました。
 動く様子をダウンロードして、見ることもできます。

ストランドビーストのミニチュアキットの箱
ミニビーストの説明書
ホーリーナンバーの左右の脚
60度ずつずらしてあるクランクシャフト
ミニビーストの完成
ミニビーストの完成

ストランドビーストの改造

 購入したビーストは、プロペラの風で、横に動くようになっていましたが、帆を張って前に動くビーストも作ってみたくなり、早速、改造してみました。帆にはスーパーで買ったプラスチックの食品ケースの蓋を使いました。この蓋を竹串で固定することで、前進可能なビーストになりました。帆を張って前に動くビーストには、減速歯車は付いていませんので、プロペラタイプよりも動きが激しいです。
 動く様子をダウンロードして、見ることもできます。

ストランドビーストの改造

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