石川県埋蔵文化財センターで、剣づくり体験をしました。
剣は、弥生時代から鋳造によって作られていました。鋳造とは、金属を融かし鋳型に流し込むことにより、自由な形の金属製品を作る方法です。銅の融点は1085度なので簡単には融かせませんが、錫の融点は232度なので簡単に融かすことができます。というわけで、錫合金を使っての剣づくりを体験しました。
鋳型から取り出した剣には、注ぎ口やバリが付いていますので、金属ノコギリや金属ヤスリを使って形を整えていきます。次に、耐水ペーパーで、水に濡らしながら表面を磨いていきます。耐水ペーパーは、240番、600番、1200番、2000番の順に磨いていきます。番数が大きくなるほど粒子が細かくなります。最後は、ピカールという研磨剤で磨くと、ピッカピカの剣ができます。
福井県の九頭竜ダムへドライブに行ったとき、恐竜発掘体験のできる玩具を売っているのを見つけました。 ティラノサウルス、トリケラトプス、プテラノドンがありましたが、トリケラトプスを買ってきました。 中には、恐竜が埋まっている石と、木のノミと刷毛が入っていて、恐竜発掘の疑似体験ができます。 しかも発掘した恐竜の骨はプラモデルになっていて、組み立てると骨格標本ができます。 パーツ数は15個あり、完成すると意外と格好いいです。 木のノミで石を削り、刷毛で土を取り除いていくという作業のため、それなりに疲れましたが、家族みんなで発掘体験ができ、なかなか楽しかったです。
NPOエコラボが主催し、辰巳農園が指導している「じわもん親子塾」で、さつまいもの栽培体験(苗植えと収穫)を行いました。
6月には、15cmから20cmぐらいのさつまいもの苗を植え付けました。
苗を植えた後は、もみ殻をまいていきます。
もみ殻をまくことで、乾燥防止だけでなく、つるボケ防止にもなるようです。
つるボケとは、つるばかり育って芋が育たない状態で、畑に栄養が多いときなどに発生します。
ですから、さつまいもの栽培は痩せた土地で最低限の肥料で育てるのが良いそうです。
もみ殻は、分解するときに窒素を吸収するため、つるボケ防止に役立つようです。
10月には、さつまいもの収穫を行いました。
芋のまわりを手で掘って、芋を収穫していきます。
さつまいもは、収穫して1ヶ月ほど置いておくと甘くなります。
さつまいもを保存する場合は、10度から15度ぐらいが適温で、温度が低すぎると腐ってしまうし、温度が高すぎると芽が出てきてしまうそうです。
今回は、1ヶ月前に収穫した芋を持ってきて頂いて、焼き芋を作りました。
焼き芋は、60度から70度の低温で焼くとおいしくなるそうなので、もみ殻燻炭を使って焼きました。
芋堀りをしていると、モグラのような手をしたオケラが出てきました。 「オケラだ!」と言うと、何人か集まってきました。 オケラは「手のひらを太陽に」という歌に「ミミズだーって、オケラだーって、アメンボだーって」と出てくるように、知名度は高いのですが、実際に見たことがある人は少ないようです。
石川県埋蔵文化財センターで、火おこし体験をしました。
火おこしは、火きり台と呼ばれる1cmぐらいの穴の開いた板の上で、火きり棒と呼ばれる棒を回転して、摩擦熱によって火種を作ります。できた火種は、ぜんまい綿と麻を入れた火口(ほくち)と呼ばれる容器で息を吹きかけ酸素を送ることで炎になります。
火おこしには、縄文弥生時代から行われていた「もみぎり」という方法と、江戸時代から行われた「まいぎり」という方法があります。もみぎりは、手のひらで火きり棒を回転させますが、まいぎりは、火きり棒にひもを巻き付け、ひもに付いた棒を上下することで火きり棒を回転させるため、より簡単に火を付けられます。
火おこし体験では、まいぎり方式を体験したのですが、煙が出てくると急に回転が重くなり、意外と大変でした。
石川県埋蔵文化財センターでは、古代から栽培されていた植物を栽培しています。
赤米(アカゴメ、アカマイ)は古代米の一種で、米粒に赤い色素が含まれていることから、この名で呼ばれています。赤米を白米と混ぜて炊くと、赤飯のような赤いご飯になります。
粟(アワ)と稗(ヒエ)は、米が主食になるまでは、食料として食べられていました。
種子は、ご飯、もち、だんごにして食べます。
収穫体験では、木製のナイフを使って、アカゴメとヒエとタカキビを収穫しました。
木製のナイフは切れ味が良くないため、穂の先の方だけを刈り取ります。
高黍(タカキビ)は、高さが2mにもなるキビの一種で、種子はもちやだんごにして食べます。
背が高いだけあって茎も固く、木製のナイフで刈り取るのは、かなり大変です。
脱穀とは、収穫した稲を茎から外し、もみ殻を取り除く作業のことです。
脱穀体験では、ひき臼のように2枚の板の間に稲穂を挟んですり合せながら、稲穂を引いていくという方法で脱穀しました。
外れたもみ殻は、箕と呼ばれる縁がU字型になったざるのような農具で、振り分けます。
振り分けたもみ殻を吹き飛ばせば、穀物だけが残ります。
NPOエコラボが主催し、辰巳農園が指導している「じわもん親子塾」で、稲作体験を行いました。
稲作体験と言っても、5月の田植えから9月の稲刈りまで月に1回程度行うだけで、ほとんど辰巳農園の人にお任せです。
5月は、田植えを行いました。
田植えをする前に、六角柱の木枠(田植枠)を転がして、苗を植える位置を決めます。
田植えは、苗の束から3本づつ分けて、枠でできた直線が交差する位置に植えていきます。
田植えをするために、泥の田んぼに入るわけですが、ぬるっとした泥の感触がなんとも言えません。
辰巳農園では、ほとんど農薬を使わずに稲を育てるため、虫や蛙がたくさんいます。 水面には、アメンボのようにコモリグモが歩いています。 コモリグモは、クモの巣を張らないクモの仲間で、歩き回って稲の害虫を捕らえてくれる益虫です。 コモリグモのメスは、腹部で卵と幼虫を保護するため、大きな卵囊が付いています。 そのため、子守蜘蛛と呼ばれています。
6月は、草刈りを行いました。
ほとんど農薬を使わないため、田んぼには雑草がたくさん生えています。
泥の田んぼに入り、雑草を抜いていきます。
7月は、案山子(かかし)を作りました。
かかしは、鳥や獣をたんぼに近づけないために昔から作られています。
9月は、田んぼの稲刈りをしました。
ほとんど農薬を使わずに育てた稲なので、稗が混じっていますし、虫もたくさんいます。
稲の根元を持ち、カマで刈り取っていきます。
体験は稲刈りだけなので、刈り取った稲は、コンバインで脱穀してもらいます。
コンバインで刈り取った方が速いですが、それでは体験になりませんので、脱穀用として使います。
後日、自分たちが手伝って育てたお米がもらえることになっています。