ゆきむすめは、金沢大学漫画アニメSF同好会(通称CASる)で制作した、セルアニメです。
CASる初の自主制作8mmアニメーションゆきむすめは、1980年春から1981年秋にかけて、約2年の歳月をかけて制作された。
素材をロシア民話にとっているが、事実上ストーリーボード、絵コンテ、全原画、美術すべてを担当した築山紀子さんの創作であり、ゆきむすめは彼女の世界以外の何者でもない。
その首尾一貫した宝石の様な物語の世界は、作品を見ていただければ分かってもらえると思う。
CASる3代に渡る製作は困難を極めた。
トレス台製作から始まり、作画、トレス、彩色、撮影等、際限なく続く根気のいる作業は何度も挫折の危機に見舞われたが、なんとか最後までやってこれたのは、当時のスタッフ(それはCASるほとんど全員だった)の努力、根性、そして小さな少女に対する愛情が故だった・・・と信じたい。
−R・CHO−
ゆきむすめのキャラクタ設定資料の一部です。
金大祭パンフレットより転載(左) CASる84年金大祭臨時増刊号より転載(右)