3Dマイホームデザイナーで日当たりシミュレーション

概要

 3Dマイホームデザイナーは、メガソフト社が販売する、間取り&3D住宅デザインソフトです。 3Dマイホームデザイナーには、日当たりチェック機能があり、季節と時刻を指定すれば、そのときの日当たり状態を表示してくれます。
 このページでは、3Dマイホームデザイナーを使った、日当たりシミュレーションを紹介しています。 他に、下記のページも参考にしてください。

日当たりシミュレーションを行った建物

 今回、日当たりシミュレーションを行ったのは、南西側道路に面した、前後に分かれたメゾネット形式の2世帯住宅です。 前側(A住宅)は2階がリビングで、後側(B住宅)は1階がリビングになっています。 この住宅の特徴は、C値が0.2~0.5の高気密高断熱住宅ですので、リビングに吹抜けがあり、玄関とリビングの間のドアもありません。
 後側の住宅は、庭付きなのですが、南東側の窓は午後1時半を過ぎると太陽の光が入らなくなってしまいます。 そこで、総2階の予定だった建物の2階部分をコの字型にして、後側の吹抜けに光が入らないかと考えました。 ただ、光があまり入らない場合、コの字型にする意味はありませんので、何時ぐらいまで光が入るかを知りたくて、日当たりシミュレーションを行いました。
 日当たりシミュレーションを行うことを主目的としていますので、窓の色合わせなどはしていません。

1階の間取り
2階の間取り
3階(ロフト)の間取り
外観

日当たりシミュレーションの方法

 3Dマイホームデザイナーで立体化した後、「日照/斜線」の「日当たりチェック」で、日当たりシミュレーションを行うことができます。
 日当たりチェックは、季節と所在地と時刻を指定するだけです。 日当たりチェックしたい場所の外観と内観を視点登録しておけば、建物の形状などを変えて比較することができます。
 日当たりチェック中の時刻は、数字で表示されず時刻バーで見るしかありませんが、左右矢印キーで15分単位で時刻が変わるので、便利です。

日当たりチェック設定画面

日当たりシミュレーションの成果

 日当たりチェックを行うと、リビングには、春や秋には14時半ぐらいまで吹抜からの光が入ることがあるみたいで、コの字型にする効果はありそうです。 屋根の上からの視点で見ると、吹抜の窓からリビングの床が見えることも確認できました。

春秋14時の内観
春秋14時の外観

 リビングまで光が入るのは、限られた季節ですので、季節を通して光が入る吹抜について、日当たりチェックを行ってみました。 その結果、吹抜に光が入るのは、冬だと15時ぐらいまででした。 もう少し光が欲しいと思ったので、設計会社と相談したら、段違い屋根にすることを提案されました。前側の屋根を250mmほど低くし、後側の屋根を250mmほど高くするわけです。 デメリットは、建築費が高くなる点と、前側の住宅のロフトの高さが低くなる点と、後側の住宅の気積が大きくなり住宅性能が落ちる点です。
 段違い屋根で日当たりシミュレーションを行うと、16時ぐらいまで光が入るようでした。
 15時すぎの光は弱い光いですが、明るい吹抜が見えるだけでも気持ちが良いのではないかと考え、最終的には、段違い屋根の案を採用することにしました。

冬15時の吹抜内観(平坦な屋根)
冬15時の吹抜内観(段違い屋根)

冬16時の吹抜内観(平坦な屋根)
冬16時の吹抜内観(段違い屋根)

冬15時の吹抜外観(平坦な屋根)
冬15時の吹抜外観(段違い屋根)

冬16時の吹抜外観(平坦な屋根)
冬16時の吹抜外観(段違い屋根)


Copyright (C) ASH Joe Masumura