3Dマイホームデザイナーで階段手すりを作成

概要

 3Dマイホームデザイナーは、メガソフト社が販売する、間取り&3D住宅デザインソフトです。 3Dマイホームデザイナーでは、いろいろな階段を作成することができますが、クラッシックなデザインの手すりを作成することはできません。 そこで、階段の手すりを自作することにしました。
 階段は廻り階段で、階段下は収納やトイレとして利用する予定です。 階段へのアクセスを楽にするため、手すりは3段目からにしています。 また、手すりの掃除をしやすくするため、通常は1段に付き2本づつの小柱を1本づつにしています。
 このページでは、3Dマイホームデザイナーを使った、階段の手すりの自作方法を紹介しています。

クラッシックな階段手すりの作成方法

 階段手すりは、WOODONE社のピノアースシリーズの「クラシックタイプ CL、CM型」をモデルに作成しました。
 階段には、踏板を側桁で横から挟む側桁階段と、踏板をささら桁の上に乗せるささら桁階段があります。 私は、ささら桁階段として作成したかったのですが、マイホームデザイナーには、ささら階段を作成する機能がありません。 そこで、側桁を壁で覆って、その上に手すりを設置しました。 側桁階段をささら桁階段にするためには、踏板の幅を広げる必要があるため、このような形で作成しました。 あと、マイホームデザイナーでメモリ不足が発生したため、ポリコン数は標準の半分程度に減らしてあります。

下から見た階段
上から見た階段

階段手すりの部材の作成

 階段手すりは、小柱、親柱CL型、親柱CM型、手すりの4つの部材からできています。 これらのファイルは、形状作成ツールで作成しました。 各部材のm3dファイルもアップしてありますので、ファイル名を右クリックしてダウンロードできます。 マイホームデザイナーで読み込み「現在の階層をパーツ登録」を行うことで、そのまま利用できます。

小柱
parts_kobasira.m3d
親柱CL型
parts_oya_cl.m3d
親柱CM型
parts_oya_cm.m3d
手すり
parts_tesuri.m3d

 色は、WOODONE社のホームページの色見本の素材画像を利用しました。 下記の4種類がありますので、色の変更もできます。

ディープブラウン色
door_pino03_01.jpg
ハニーブラウン色
door_pino03_02.jpg
ミディアムブラウン色
door_pino03_03.jpg
ナチュラル色
door_pino03_04.jpg

階段の不要な部材の削除

 まず、間取り編集画面で、階段を選択し、不要な部材を削除します。 「デザイン変更」で手すりバーのチェックを外し、詳細設定で壁、笠木、側桁などを削除します。

不要な部材を削除した階段

桁板や壁などの作成

 階段の桁板や壁などを作成する場合、立面図のCADデータ出力でdxfファイルを作成すると便利です。 dxfファイルを経由すると、フリーソフトのJW_CADなどのdxfファイル対応のアプリで補助線を追加したりできますし、多角形の元データが残るので、調整もしやすくなります。
 立面図のCADデータ出力する場合、四面図を表示しておくと分かりやすいです。 四面図では「パーツを画面全体に表示する」アイコンをクリックすると、見やすくなります。
 形状作成ツールの3D多角形でdxfファイルを読み込み、吸着をONにすればクリックするだけで作成できます。 形状作成ツールは、クリックするだけで多角形を作成できますが、多角形分割した曲線があると大変です。 連続する折れ線を自動認識する機能があれば、もっと簡単に押し出しや回転体を作成できると思います。

階段の四面図表示
形状作成ツールでdxfファイル読込

階段の組み立て

 dxfファイルで出力した立面図を元に、桁板や壁などの作成が終わったら、後は組み立てるだけです。 四面図を見ながら、平面上の位置と高さを指定していきます。 詳細設定画面で、xyzの値を数値入力すれば、正確に組み立てることができます。 手すりの傾きは、atan ( 蹴上の高さ / 踏面の長さ ) * 360 / 2 / 3.14 で計算できます。 斜めの位置も計算可能ですが、見た目で調整しても問題はありません。
 小柱は、直進部は共通に利用できますが、廻り部の長さは異なります。 多少の長さの違いは隠せますが、長すぎたり短かすぎたりした場合は、小柱の階層に移動して、上下の直方体のサイズを変更する必要があります。 小柱は、大工さんも現場で切断してから使っていますので、大工さんと同様の作業が必要となります。
 階段下を収納やトイレなどとして利用する場合、階段下の壁や天井も同時に作成しておくと良いです。

階段の組み立て

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