カブトムシ

カブトムシの採集

 幼稚園児の息子がカブトムシに興味が出てきたみたいなので、カブトムシ採集と、飼育を行ってみました。 このページは、FaceBookなどに掲載していた内容を、日記形式にまとめたものです。

カブトムシの飼育セットの購入

 幼稚園児の息子がカブトムシ採集に行きたいと言うので、カブトムシの飼育セットを買ってきました。
 家は金沢市内の街中なので、近くにカブトムシはいないと思っていたのですが、いるようです。 この情報源は幼稚園児なのですが、かなり信頼できそうです。実際、犀川の河原で捕まえたカブトムシを持っていましたし、その幼稚園児の友達の案内で、カブトムシを見たという木に行ってみると、木の幹に蜜のようなものが巻いてあり、明らかに誰かが虫を捕まえようとしている場所でした。しかも、その近くの木で、カブトムシのメスを見つけたのです。息子には、今度、早朝に採りに来ようと言って、そのカブトムシは、案内してくれた幼稚園児にあげました。

カブトムシの飼育セット

カブトムシ採集

 早朝4時から近所の河原へ行き、カブトムシを捕まえてきました。 幼稚園に通う息子は、いつも6持になってもなかなか起きないのですが、今日は声をかけると、すぐに起きてきました。すごく楽しみにしていただけあって、気合も入っていたようです。 場所は、公園で会った幼稚園児に教えてもらった犀川の河原です。犀川の河原にはクルミの木とニセアカシアの木が多く生えていますが、クルミの木の幹を順番に探しました。1時間ほど探して、オス1匹、メス1匹を捕まえることができました。いつも遊びに行っている近所の公園の近くで、カブトムシが捕れるなんて、金沢にはまだまだ自然が残っているようです。
 飼育ケースに入れ、息子がゼリーを与えると、オスは、おいしそうに食べていました。ただ、メスは、すぐにマットの下にもぐってしまうため、綺麗な写真は撮れませんでした。

カブトムシのオス
カブトムシのメス

 カブトムシは、平らな地面だと、ひっくり返ったときに、なかなか起き上がれないみたいです。ネットで調べると、枯れ葉や枯れ枝があれば、それに捕まって起き上がれるという情報があったので、早速、集めに行ってきました。そしたら、コクワガタのオス2匹とカブトムシのメス1匹を捕まえてしまいました。 息子と一緒に飼育ケースに枯れ枝とクルミの木の葉を入れたところ、林のようになりました。これならば、ひっくり返っても自分で起きられそうです。カブトムシも3匹になったので、昆虫ゼリーの他に、スイカも入れてあげると、両方ともバクバク食べていました。

枯れ枝をセット
コクワガタ
コクワガタとウスバカミキリ

 コクワガタのオス2匹は息子が幼稚園に持っていきました。そしたら、友達に欲しいと言われたらしく、幼稚園の帰りに捕りに行ってきました。今回は、コクワガタのオス1匹、カブトムシのメス1匹とウスバカミキリを1匹捕まえました。家の近くで、こんなに捕れるとは思っていませんでした。でも、同じ公園で昆虫採集している親子が2組ほどいましたが、全く捕れていなかったので、木の見分け方など、ある程度の知識は必要みたいですね。 カブトムシのメスも3匹になってしまったので、1匹は幼稚園に持って行く予定です。

竜洋昆虫自然観察公園

 がんばって富士山の登った息子に、どこに行きたいかと聞くと、昆虫館に行きたいということだったので、磐田市竜洋昆虫自然観察公園に行ってきました。ここの昆虫館で感動したのは、世界一大きいヘラクレスオオカブトの幼虫とサナギと成虫を生きた状態で同時に見れたことです。これは、飼育期間をずらして育てない限りできないので、簡単にできることではないと思います。

ヘラクレスオオカブト

 家で飼っているカブトムシは卵を産まないので、竜洋昆虫館の人に聞いてみると、カブトムシは15cm以上の腐葉土を入れないと卵を産まないと言われました。
 早速、帰ったら、カブトムシの飼育環境を産卵用に変えてみようと思います。

カブトムシの飼育

カブトムシの卵

 飼っていたカブトムシが卵を生みました!
 家の昆虫ケースには、土は2割ほどしか入れていませんでしたが、登り木などをすべて取り去り、8割以上も土だけの飼育ケースにしたところ、メスが数日間も土の中から出てこなくなりました。土を変えてから1週間ほど経ったので、土を出してみると直径3mmほどの白い卵が20個ほど出てきました。 孵化の様子も観察したいので、卵をプリン容器に入れ、水を含ませたキッチンペーパーをかぶせタッパーに入れて観察することにしました。1週間ほどで孵化するみたいなので、孵化するかどうか、楽しみです。 ちなみに飼育ケースは、もう一回産卵することを期待して、土を戻してメスを入れてあります。プリン容器での孵化が失敗する可能性もありますので、こちらの飼育ケースは、幼虫がでてくるまで放置しておく予定です。

カブトムシの卵
カップ上部に卵を設置
濡れた紙で保湿

 カブトムシの卵の育て方を変えてみました。 カップの上に卵を置き濡れた紙を被せる方法だと、すぐ乾燥してしまうみたいです。そこで、カップの端に沿って割り箸で穴をあけて卵を入れて埋めることにしました。この方法は卵が土の中にあるので湿度管理がしやすいというメリットがあります。 この状態で、玄関と雨がかからない外の2箇所に分けて置き、様子を見ようと思います。

カップ側面に卵を設置
カブトムシの卵の大きさ

カブトムシの卵の孵化

 マットから回収したカブトムシの卵は約20個でしたが、半分は幼稚園や知人にあげたので約10個になりました。その中で現在も生きていると思われる卵は7個です。その卵をよく観察してみると、幼虫が丸まっているのが見えるようになりました。もうすぐ孵化するのではないかと思われます。

幼虫が透けて見える卵

 カブトムシの卵が孵化して、幼虫が生まれました。 生まれるとすぐ頭が茶色になり、立派なアゴも付いています。 土の中で、もぞもぞと動いています。

孵化した幼虫
孵化した幼虫
孵化した幼虫
孵化した幼虫

カブトムシの2令幼虫

 カブトムシの卵が孵化して、約10日ほど経ちました。
 カブトムシの幼虫は、土を食べて色も黒くなり、ぐんぐん育っています。 丸まった状態でも2cmぐらいになりましたので、2令幼虫になったのではないかと思います。

カブトムシの2令幼虫

 幼虫も大きくなり孵化用のケースでは狭くなってきたので、飼育ケースを入れ替えて、幼虫用の環境を造ることにしました。 しかし、カブトムシの幼虫用として購入したマットを開けてみると、色がうす茶色で今までのマットとは違っていました。 調べてみると、発酵されていないタイプのマットなので、卵の孵化や初令幼虫向きではないようでした。 幼虫が大きくなれば使えるので、無駄ではありませんが、大失敗でした。 というわけで、幼虫には、発酵されたマットを購入するまで、狭い場所でがまんしてもらうことになりました。
 前回、卵を取り出してから2週間経過したので、マットを調べてみました。 前回は、卵が20個ぐらい出てきたので、同じぐらいの数を期待していましたが、卵が1個と幼虫が1匹だけしか出てきませんでした。 前回よりも、少し土が固かったので、水分が多かったのかもしれません。 成虫の元気がなくなっているので、産卵の時期が終わってしまったのかもしれません。 原因は不明ですし、カブトムシを育てるのは難しいと実感しました。

カブトムシの3令幼虫

 カブトムシの卵が孵化してから、約40日ほど経ちました。
 幼虫は、さらに大きくなり、丸まった状態でも5cmぐらいになりましたので、3令幼虫になったのではないかと思います。
 大きな飼育ケースだと、ほとんど幼虫の観察ができないので、サイダー用の1.5Lペットボトルを切って幼虫用の容器を作成しました。 土は、発酵済の黒いマットと、発酵されていないうす茶色のくぬぎマットを混ぜて使いました。 1つの容器には、幼虫を1匹づつ入れて、飼育します。
 この容器を暗い場所に置いておくと、ときどき幼虫がペットボトルの縁にいるため、観察することができます。 また、育て方が悪かった場合でも全滅を防げるというメリットもあります。

カブトムシの3令幼虫
幼虫を入れた1.5Lペットボトル

カブトムシの羽化

 カブトムシの幼虫は、5月頃にはサナギになります。 サナギの状態も観察したかったのですが、外からは見えない場所でサナギになってしまったので、観察できませんでした。 掘り出して、人工蛹室で育てるという方法もあるみたいですが、放置することにしました。 サナギになれば、土の交換も不要なので、ただ待つだけです。
7月になると、無事、6匹の成虫が土から出てきました。来年は、カブトムシを育てる予定はないので、捕まえた犀川の河原に逃がしてやりました。

カブトムシの羽化
羽化したカブトムシ

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