アメリカザリガニ

ザリガニ釣り

 金沢市の夕日寺健民自然園には、トンボサンクチュアリがあり、ザリガニ釣りの名所になっています。このトンボサンクチュアリでは、ヤゴを保護するため、ザリガニを捕獲できるように、ザリガニ釣り用の釣り竿が置いてあるため、簡単にザリガニ釣りができます。ただ、釣ったザリガニを入れるゴミバケツも用意されていて、リリースや持ち帰りは禁止になっています。息子と息子の友達と一緒に、ザリガニ釣りをしたところ、1時間ほどで、3匹ほど釣れました。
 ザリガニを飼ってみたいというので、今度は、河北潟の南にある「こなん水辺公園」に行って、ザリガニ釣りをしました。釣り竿は、竹の棒にタコ糸を縛り付け、エサとしてスルメを結んで作りました。魚取り用の網の中にスルメを入れて、池の中に沈めておいても、ザリガニを獲ることができます。

アメリカザリガニ
威嚇ポーズをするアメリカザリガニ
ザリガニ釣りの釣り竿

 一番大きなザリガニを1匹だけ持ち帰って、飼ってみることにしました。ザリガニは、水が深いと呼吸ができなくなるので、水を浅くするか、ザリガニが登れる石を入れておきます。水は、すぐ汚れて臭うので、3日に1回ぐらい水を入れ換えます。ただ、ザリガニの場合、水道水のままでも大丈夫なので、水換えも楽です。

ザリガニの産卵

 ザリガニは、外来種でトンボの幼虫であるヤゴなどを食べてしまうので、池に逃がすわけにはいきません。そのうち死ぬだろうと思っていたら、4ヶ月以上も1匹だけで飼っているのに卵を産みました。腹に100個以上の卵を抱いているようです。驚いて調べてみると、オスはメスに精包を渡すので、産卵まで数か月かかることがあるようです。また、単為生殖を行うザリガニもいるみたいです。
 ザリガニは、産卵するとおとなしくなるようで、卵を見ようとひっくり返しても暴れませんでした。

産卵したアメリカザリガニ
産卵したアメリカザリガニ

ザリガニの孵化

 1ヶ月以上、ザリガニの卵は黒いままだったので、無精卵で孵化しないものだと思っていましたが、水替えをしていると、ザリガニの卵が赤茶色に変化していました。お母さんザリガニのお腹の下から落ちてしまったものもあったので、別の水槽に入れて観察してみると、なんとザリガニの赤ちゃんでした。お母さんザリガニと同じ色の赤茶色をしています。尻尾やハサミのような足も確認できました。よく見ると、お母さんザリガニの腹の下にいるのも、すべて孵化していました。
 3週間ぐらいで孵化が近くなると卵が白くなり、透明な赤ちゃんが生まれるという、インターネットの情報を信じていたので、黒い卵から、いきなり赤茶色の赤ちゃんになって驚きました。1ヶ月以上も黒い卵のまま変化がなかったので、油断していたので、孵化した日は確認できませんでした。

孵化したアメリカザリガニの赤ちゃん
孵化したアメリカザリガニの赤ちゃん
赤ちゃんを抱いているアメリカザリガニ
赤ちゃんを抱いているアメリカザリガニ

ザリガニの赤ちゃん

 お母さんザリガニのお腹の下で脱皮して育った赤ちゃんザリガニが、ひとりで泳ぎ始めました。 生まれたての時はミジンコみたいな形でしたが、小さいながらもハサミもあり、立派なザリガニの形になりました。
 まだ、お母さんザリガニにお腹の下にも多数の赤ちゃんザリガニがいますので、全部で何匹になることやら。。サリガニの繁殖力の高さは驚異的です。
 ザリガニは、共食いするので、大きな水槽に移動し、水草やエサを入れてあげました。
 ただ、大きな水槽に入れましたが、数ヶ月後には共食いにより1匹だけが生き残りました。

アメリカザリガニの赤ちゃん
アメリカザリガニの赤ちゃん
アメリカザリガニの赤ちゃん

ザリガニの脱皮

 ザリガニやエビなどの甲殻類は、硬い殻で覆われているため、脱皮を繰り返しながら大きくなっていきます。脱皮した抜け殻には、ハサミや足も付いていて、生きたザリガニそっくりです。ザリガニは、カルシウムなどの栄養を吸収するため、自分の抜け殻を食べてしまいます。

脱皮したアメリカザリガニ
脱皮したアメリカザリガニの抜け殻

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